「コロポックル」は妖怪?妖精?とってもかわいいけど一体何者?

北海道のアイヌに伝わる「コロポックル」をご存知でしょうか?小さくてかわいいコロポックルですが、いったい何者なのでしょう?調べてみました。

コロポックルとは

「コロポックル」は、アイヌの伝承に登場する小人の妖精のことです。アイヌがやって来る前から北海道に棲んでおり、屋根をフキの葉で葺いた竪穴を住居とし、漁や狩をしながら暮らしています。

アイヌ語で蕗の葉の下の人という意味の「コロポックル」は、蕗の葉に隠れてしまうほどのかわいい小さな体をしていて、心が優しく、さまざまな知恵を授けてくれるといわれます。なかなか人前に出てくることがなく、信頼できると思った人の前にだけ姿を現すらしいですよ。妖怪、というよりは妖精の類いだといえます。

コロポックルの伝説

アイヌ人のコロポックル伝説は北海道や南千島、樺太に広く流布しています。

コロポックルはアイヌに友好的で、鹿や魚などをアイヌの人々に贈ったりアイヌの人々と物品の交換をしたりしていましたが、姿を見せることを極端に嫌っているので、こういったやりとりは夜に窓などからこっそり差し入れるという形で行なわれていました。

そんなある日、あるアイヌの若者がコロボックルの姿を見ようと贈り物を差し入れるにその手をつかんだところ、それは美しい女性でした。

コロボックルたちはこの青年の行為にとても激怒し、一族もろとも彼方へと去ってしまったということです。

地域によって差がありますが、だいたいこのようなものが言い伝えられています。

シャーマンキングに登場

過去に週刊少年ジャンプで連載していた、シャーマンをテーマとしたマンガ「シャーマンキング」は、最近再び注目を集めている作品でもあり、昔からのコアなファンも多い作品です。そんなシャーマンキングの中に、主人公の麻倉葉と初期から共に活動しているシャーマン、「ホロホロ」がいます。

ホロホロは北海道出身のシャーマンであり、アイヌ一族の少年。水色の逆立てた髪型が特徴で、暑苦しく激しい性格でツッコミ役を担っています。シャーマンキングになる目的は、でかいフキ畑を作ることであり、自分の持ち霊であるコロポックルの「コロロ」の住処を守ろうとしています。

コロロは、主にスノーボードを媒介とし、氷を吐き出しながらの空中滑降や空気中の水分を氷に変えて戦います。イクパスイというアイヌの伝統の木の棒を媒介として氷の刃を作り、攻撃することもできます。

(あと、かわいいです)

まとめ

「ホロホロ」の持ち霊「コロロ」としてシャーマンキングでの活躍で覚えていた方も多いのでは?

蕗の葉の下に隠れてしまうほど小さくてかわいいコロポックルですが、その昔はアイヌ民族とともに暮らしていた妖精だったんですね。まだ北海道にいてくれてたら嬉しいな。

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