妖怪「磯女」にご用心。浜辺にいる美女に話しかけると命を奪われるかも?

 

 

妖怪「磯女」とは

妖怪「磯女」は、海や浜辺に現れる女の妖怪です。上半身は美女で、下半身はぼやけて見えない、とか、蛇や龍のようだ、とか、人と変わらない、とか様々な言い伝えがあります。髪の毛は地面につくほど長く、全身が濡れているそう。浜辺で全身が濡れてたとしてもさほど違和感なし、逆にちょっと色気を感じてしまうかもしれないですね、危険危険。

妖怪「磯女」各地の伝説

長崎県

長い黒髪の女が浜辺に立ち、じっと沖合を見つめていて、それを見た者が話しかけると、鼓膜を突き刺すような甲高い声で叫び、長い髪の毛が触手のように伸び、体に絡まり生き血を吸われ、命を奪われる、という伝説があります。また、お盆の時期や大晦日の夜、浜辺の石に座り、近くを通るものに声をかけ、襲う、とも言われています。「逆ナン」パターンw

熊本県

熊本県では、「磯女」は夜中に、停泊している船の艫綱(ともづな)を伝い、船内に入り、船員に髪の毛を覆いかぶせるようにして血を吸い、死に至らしめるとされています。ですので、この地方では、見知らぬ地で停泊するときは艫綱は使わず、錨(いかり)だけおろす、という風習があるそう。艫綱(ともづな)を使わない、ということが習慣化されるほどかなり被害にあったんでしょう。

まとめ

浜辺から沖合をながめてる美女が一人でいたら、ちょっと話しかけたくなってしまう男性陣もいるかもしれません。でも、話しかける前にちょっとまって。全身が濡れていて、髪の毛が黒く、そしてとても長かったら、「磯女」の可能性があります。現代の「磯女」はひょっとしたら黒髪ですらないかもしれません。時代とともに妖怪は姿形を変えますから、今時の美女に合わせて、きれいな茶色か、もしくは海辺にピッタリな金髪だったりもするかもしれません。

長崎県では、浜辺にどんなに美しい女性がいても、決して話しかけるな、という言い伝えまであるそうです。今も昔も、人は浜辺に行くとテンションが上がっちゃうのかもしれませんね。度が過ぎたナンパ行為は要注意ですね・・・。

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