妖怪「女天狗」とは
妖怪「女天狗」は、正体を隠し、人々に紛れて暮らしているといいます。その姿は、なんら一般的な女性と見分けがつかないとのこと。ただ、背中に翼があり、正体を現すと「女天狗」であることがわかる言われています。
傲慢な尼僧が「女天狗」になった例もあり、顔は天狗似ているけど、尼僧が「女天狗」になった時は頭髪は剃ってあり、法衣に身を包んでいる、ということです。
妖怪「女天狗」の祖先
妖怪「女天狗」の祖先は、日本の神「スサノオ」が吐き出した猛気から生まれた「天逆毎(あまのざこ)」という女神が祖先と言われています。「天逆毎」は姿形は人に近いものの、顔は獣のようで、長い耳と牙、高い鼻をもつとされています。物事が自分の思い通りにならないと荒れ狂い、他の神を千里の彼方へ投げ飛ばし、鋭い武器でも、その長い牙で噛み砕いてしまうというなんとも荒れた神様だったそう。また、天邪鬼(あまのじゃく)のように、ものごとをあべこべにしないと気が済まなかったということです。力があって狂暴、いうことあべこべ。投げ飛ばされることは無いまでも、現代にもいそうですね・・・。
のちに自力で「天魔雄(あまのさこ)」を子として設けます。「天魔雄」はのちに九天の王となり、荒ぶる神や逆らう神はみな、この魔神に属します。彼らが人に取り憑くと、人はみな心を乱されるといわれています。
まとめ
妖怪「女天狗」は、その祖先と言われている「天逆毎」の性格からもわかるとおり、少し傲慢な女性だったようです。男性も女性も平等な力を持つ今、隠れ「女天狗」にも強いリーダーシップを発揮してくれることを期待しますが、怒りに任せて上司を投げ飛ばしたり、プロジェクターなんかを破壊するような女性がいたら、間違いなく「女天狗」でしょう。今は洋服をきているから翼は確認できないと思いますが、同僚の女性に確認してもらうといいかもしれませんね。