妖怪「土蜘蛛」って強いの?とにかく出会いたくない妖怪No.1

 

妖怪「土蜘蛛」とは

蜘蛛は嫌いです。彼らは一生懸命生きているだけなんですが、それでも足が8本とか意味わからんし、あのでかさも嫌です。黄色と黒の縞々とか、毛むくじゃらとか、「俺、やばいぜ」って言っているようなもんです。遭遇すると身の毛もよだつような蜘蛛ですが(健房だけ?)、昔から「土蜘蛛」と呼ばれる恐ろしい妖怪がいます。

妖怪「土蜘蛛」は、日本を魔界にしようとする存在で、妖怪退治で英雄だった源頼光に対抗するための存在だったといわれてきます。土の中に巣をすくり、網にかかった虫などを食べますが、サイズは1~2m、大きいもので5mにもなるといわれています。美女や法師に化けて人間を襲うこともあるそうです。いや、1mの蜘蛛でも出会ったら失神するかも。

土蜘蛛と源頼光

当時妖怪退治で活躍していた源頼光は「土蜘蛛」とも何度か死闘を繰り広げています。有名なお話を紹介します。

空飛ぶ髑髏(どくろ)
源頼光と、その部下の渡辺綱が、京の北山・蓮台野を通りかかると、目の前に空飛ぶ髑髏が現れます。不信に思い、その髑髏についていくと、荒れ果てた屋敷に辿り着きます。屋敷に入ると、無数の妖怪たちが襲い掛かってきますが、頼光たちは妖怪たちを薙ぎ払い、奥へと進みます。すると、今度はひとりの美女が現れました。頼光たちが一瞬戸惑っている間に、白い鞠のようなものを投げつけてきました。頼光がそれを切り払うと、美女は消滅し、そこには血痕だけ残りました。後日、その血痕を追い、西山の洞窟にやってきます。そこには蜘蛛の化け物が住んでおり、死闘の末、頼光は蜘蛛の首をはねました。蜘蛛の腹からは、1900個もの頭蓋骨がでてきた、といいます。

源頼光、勇敢ですね・・・。なぜ、立ち向かおうと思ったのでしょう。源頼光は妖怪の話をする上で重要人物。彼のことは後日、リサーチすることにします。

1900人を食べた土蜘蛛はどれくらいのサイズ?

源頼光が死闘を繰り広げた、1900人も平らげた土蜘蛛に関して、健房なりにサイズを計算してみました。大きいもので5mという話ですが、本当でしょうか。

成人男性の脳のサイズは、およそ1300cm3と言われています。脳の部分だけで1300cm3ということは、頭蓋骨全体で、1.5倍で考えましょう。すると、1,950cm3。それが1900個分なので、

1,950x1,900 = 3,705,000 cm3

100cm x 100cm x 100cm = 1,000,000cm3 = 1m3

ですので、

3,705,000cm3 = 3.7m3

寸法で言うと、一辺が約1.58m。この土蜘蛛の胃は、女性が横に3人並び、5列並んだくらいのサイズです。

  • 胃のサイズイメージ図

  • 蜘蛛の体の構造

そして、いやいや蜘蛛の構造を調べてみましたが、(絵をみるだけでぶるっとします)胃は大きなお腹っぽいところにあるわけではなく、「頭胸部」にあるということ。自分が書いたイラストで計算するもんだからざっくりですけど、頭胸部を1.58mとすると、全長は15.8mになります。JRの在来線1車両が20mなので、サイズ感的には電車一両分の蜘蛛。大きくて5m、なんてレベルを超えています。出会ってしまったら、もういっそ一思いにパクリと言ってほしいものです・・・泣

まとめ

妖怪「土蜘蛛」は、土の中や洞窟に生息し、1~2mのものから5m、健房独自の計算により15m級の土蜘蛛もいることもわかりました。美女に化けてでてきたり、法師に化けたり、とにかく人を油断させて、食べてしまう恐ろしい妖怪です。しかも魂胆としては、世界を魔界にしてしまおうっていうんですから、それこそ殲滅しなくてはならない妖怪かもしれません。人と共存できる妖怪がいいです笑

洞窟や、山奥で突然美女が現れたら、要注意ですよ・・・。

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