妖怪「夜行さん」に出会っては絶対にダメ。もしも遭遇してしまったら?

 

妖怪「夜行さん」とは

妖怪「夜行さん」とは、四国に多くの伝説が残る、めちゃくちゃ怖い妖怪です。会ってしまったら命を狙われます。四国で伝説となっている妖怪「夜行さん」は、大柄な一つ目の鬼で、節分や大晦日、百鬼夜行の日など、節目の日に首がない馬に乗って現れます。妖怪「夜行さん」に見つかると、馬に蹴りとばされたり、投げ飛ばされたりし、命を落とす危険があります。家の中から見た場合も、命を狙われます。目が合った瞬間命を狙ってくるとか、本当に危険な妖怪です。

妖怪「夜行さん」に遭遇!命を守る行動を

もし、妖怪「夜行さん」に出会ってしまったら、命を守る行動をとってください。

  1. 草履(最近なら靴ですね)を頭に載せて地面に伏せる
  2. 家から見てしまっても知らんふりをする
  3. 夜の外出を控える(特に大晦日、節分の日、夜行日

え、命を守る行動、頼りなさすぎw。3の、夜は外に出ない、が一番無難かもしれません。

「夜行日」とは

妖怪「夜行さん」の名前になっている、「夜行」。ほかにも「百鬼夜行」とかい言いますが、「夜行日」ってなんでしょう。

「夜行日」というのは、祭礼の際に神社に祭っている御神体をよそへ移す日のことです。神事に関わらない人は、家にこもって物忌み(行動、外出自粛)をしていました。その戒めを破り、神事を汚したものへの祟りを妖怪・夜行と呼ぶようになった、という説があります。祭礼はいつ行われるか、に関しては、地域によってさまざまです。祭礼も日本の文化を知る上でとても重要のようです。これは別途リサーチですね。

ということで、昔は、特別な夜はうろうろ外に出るのではなくて、家でしっとり過ごしていたようです。現在、大晦日の日、我先に、とお参りをしようと電車は混雑、神社は大行列ですが、アレ、現代の百鬼夜行だったですね。お参りも大事ですが、あれで経済も回ってますし、なんか矛盾している気がしますね。この一説を知ってしまうと、節目節目に爆音鳴らして夜徘徊している珍走団(暴走族)も百鬼夜行の一種かもしれないと思うようになります。健房、昔、夜に海岸を歩いていて、歩道まで奴ら乗り上げてきて煽られた記憶がありますw付き合いたての彼女と一緒だったんで怖かったです。バイクを手で押してましたし、なんかあったらやだなー、なんて構えちゃいました。出会ったら知らんふり、まさに「夜行さん」対応です。やっぱり、いそうだな、とわかっていて夜うろうろするのは得策ではありません。

妖怪「夜行さん」の種類

前出の、首切れ馬にのった一つ目の鬼を「夜行さん」という場合と、首切れ馬のことを「夜行さん」と呼ぶ場合もあるようです。こちらは四国の中でも、香川県の東部で目撃情報が多いとのこと。

また、東京都八王子市では、「夜行さん」は首なし馬に姫君が乗る姿で現れます。

八王子の滝山丘陵にあった高月城が敵軍の襲撃を受けた際、城の姫が馬に乗って逃亡しますが、馬は敵兵に発見され、首をはねられ、首のないまま疾走し、そのまま天へ上りました。それ以来、姫と首なし馬は満月の夜に八王子を徘徊し、その姿を見たものは必ず不幸になるといいます。

命を落とさないまでも、出会うと不幸になる。しかも八王子の場合は満月の夜なので、頻度高いです。満月の夜は明るいからと言って、外をうろうろするべきではないですね。

まとめ

妖怪「夜行さん」が一つ目の鬼だったとしても、姫君だったとしても、出会ってはいけないことは間違いないです。姫君がなぜ「夜行さん」になってしまったか、というのは悲しい理由がありましたが・・・。成仏してほしいものです。

妖怪「夜行さん」は怖いですが、夜に外をうろつかない、大事な祭礼の際は、家で自粛して過ごす、など、昔は誰に言われるでもなく、その存在がいたからこそ節度を保った社会だったのかもしれません。現在、新型コロナが蔓延してますが、どんな妖怪の仕業で、その妖怪に遭遇しないためにはどんな対応策をとったらいい、と昔の人だったら考えるでしょうね。

【おまけ】だじゃれコーナー

 

うん、上出来!w

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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